GOOD DESIGN AWARD 2026
継芯/ Core Legacy
2026年度 グッドデザイン賞を受賞しました。
向坂建築設計事務所が設計を手がけたマンションリノベーション「110 継芯 / Core Legacy / 大倉山」が、2026年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞しました。傾斜地に建つ築古の集合住宅の一室に木質のコアを挿入し、専有部を「次の所有者へ手渡される建物の一部」として更新した取り組みです。
Keishin (Core Legacy), the renovation of a private unit in a terraced condominium in Okurayama, Yokohama, has received the GOOD DESIGN AWARD 2026.
AWARD
- AWARD
- 2026年度 グッドデザイン賞
- ENTRY
- 住宅/マンション専有部「継芯」
- AWARD NO.
- 26G161142
- WINNER
- 向坂建築設計事務所
- CATEGORY
- インテリア空間
CONCEPT
専有部を、
次の所有者へ手渡される
建物の一部に。
マンションリノベーションの現場では、所有者が変わるたびにスケルトンへ戻し、全面的に更新する慣行が定着しています。短い周期で繰り返される解体と更新は建物そのものを傷め、集合住宅の寿命を縮める一因になっていると、私たちは考えてきました。
一方で専有部は、いまや閉じた私的空間ではなく、市場や他者の視線に開かれた存在へと変わりつつあります。次の所有者が「壊したくない」と感じる内装をつくること。それが専有部から集合住宅全体の保全へとつながる出発点になると考え、本計画に取り組みました。
DESIGN POINTS
01
木箱のコアで、暮らしを束ねる
住戸中央に木質のコア(木箱)を挿入し、収納・設備・動線をひとつに束ねることで、空間の秩序と生活の中心を再構築しました。
02
二つの素材で、余白をつくる
白灰のリノリウムとラワン材の二素材に絞り込み、建物固有の開口や眺望、周囲の緑を受け止める余白をLDKに確保しました。
03
内側から、建物を整える
外壁断熱と二重サッシを内装と一体で計画し、結露とカビを根本から断ちました。専有部の更新を、集合住宅の長寿命化へと接続します。
RESULT
市場へ開き、
次の住み手へ。
2026年5月より売却活動を開始しました。内覧では、生活の器としての美しさや、建物と空間がつながり手を加える余地が心地よく残っている点に共感が寄せられ、新たな住み手のもとへ売却が成立しました。意匠・環境性能・市場流通性の三層で建物の保全につなげる試みが、実際の流通をもってひとつの答えを得ました。
- LOCATION
- 神奈川県横浜市港北区
- TYPE
- 分譲マンション専有部リノベーション
- AREA
- 専有面積 133.75㎡
- BUILDING
- RC造・1987年竣工/地上9階建・28戸
専有部を「次の所有者へ手渡される建物の一部」と再定義した視点と、
新たな住み手へ引き継がれることを見据えた美しさと性能の両立に、
審査委員より評価をいただきました。
審査委員の評価コメントは、グッドデザイン賞公式サイトにてご覧いただけます。
GOOD DESIGN AWARDCREDITS
- PRODUCER
- 藤澤 豊生
- DIRECTOR / DESIGNER
- 向坂建築設計事務所 向坂 穣
- CONSTRUCTION
- ディーズクラフト株式会社
- PHOTOGRAPHY
- 惑星文化研究所 辻口 穣
- CLIENT
- 個人クライアント
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